日系金融機関副社長・関連会社社長→老舗企業の経営陣

私の場合はここにコメントを寄せている多くの方とは、転職の動機も転職先に求めるものも少々異にしています。前職の金融機関を60歳を契機に数ヶ月前に退任した後、自分の第二の人生で本当にやりたいことは何なのかを、じっくりと考え直す時間を敢えてつくりました。2ヶ月ほど経過する中で得た結論は、これまでの金融機関の中で培った経験・知識、業界での人縁を切り売りするのではなく、前職との関連、会社の規模、年収、ポスト等には拘らず、会社経営、特に人材不足等で組織マネジメントに困っている会社で、自分なりにこれまで作り上げてきた考え方、やり方がどこまで通用するのか試してみたいということでした。

そんな時に知人を通じて紹介されたのがケミストリーの佐藤さん。同時に同業の数社にも足を運んでいましたが、私のリクエストが漠としていてわかりにくいこともあり、いずれも前職と業界として関連する会社の紹介が多く、私のリクエストになかなか応えてはくれませんでした。

佐藤さんが数回の面接で、私の経歴だけからでは読み取れない経験、今後に期待していることを読み取ってもらえたかは不明ですが、結果としてご紹介頂いたのが、銀座の老舗のお店の経営陣の一角として会社の再生を手伝ってほしいという話でした。業績、経営内容等は全く問題なく、今後に向かっての組織運営体制に課題を抱えている様子で、タイミングもあったのでしょうが、第二の人生でまさに自分を試してみたい会社でした。

佐藤さんのクライアント企業からの情報収集も的確で、双方のあいまいなニーズの本質を想定しながらのマッチング作業、ならではの仕事ぶりでした。

新しい会社に入って数日してこのコメントを書いていますが、改革すべき部分と手作りの良さが同居しており、チャレンジ意欲がわいてきています。